ピクトラボでは3Dプリンタのフィラメントを湿気から守るため、フィラメントを除湿箱に入れて運用しています。フィラメントの除湿箱は既製品から自作のものまで数多く存在しますが、低コストかつ校費での入手が容易であるタイプのものは多くはありません。本施設では、上記の条件を満たすフィラメントボックスを自作し運用しています。
フィラメントボックスの紹介
はじめに説明した条件を具体化すると以下のようになります。
- 3Dプリント品の数が少なく、その印刷が容易であること
- ベアリングや大きくて長いボルトが必要ないこと
- 密閉容器に対する追加工が少ないこと
- 追加の部品がミスミやモノタロウで購入できること
有名なダイソーの密閉容器を用いたものは公費での部品調達が難しく、またベアリングまたは大きなボルトが必要であったりと高コストであることがわかります。そこで今回はモノタロウで入手可能なイノマタ化学の乾物ストッカー 6.0を用い、固定軸でぶら下げる方式としました。軸が密閉容器を貫く形になると加工と位置合わせが面倒であるため、M3のボルトで治具を固定し、その治具に軸をひっかける形にしました。必要になる追加工はM3の穴4〜6個、M6の穴1個となっています。
3Dモデルと必要な材料
ThingiverseとPrintablesでモデルを配布しています。
- https://www.thingiverse.com/thing:6167875
- https://www.printables.com/model/848514-low-cost-filament-dry-box
3Dモデル以外に必要となる材料は以下の通りです。
- 乾物ストッカー https://www.monotaro.com/p/7418/1635/
- 外径4mm 内径2mm テフロンチューブ https://www.monotaro.com/p/3760/8636/
- PC4-M6 テフロンチューブ継手 https://www.monotaro.com/p/5288/4038/
- M3 8mmボルトナット、4~6本
作成者
ピクトラボTA
りんりん